独自に発展した日本産ソース
世界的にもウスターソースと言えば、イギリスのリーペリン・ソースが元祖と言われています。これは日本で言う魚醤のようなもので、主な材料もアンチョビ・タマリンド・エシャロット・クローブ・ニンニクなどが用いられ、シチューやスープなどの風味づけや隠し味として用いられるようです。
日本にウスターソースが登場したのは明治時代と言われています。元祖のウスターソースがさまざまな地域を経てアレンジされて派生したとも言われ、本来のウスターソースが日本のしょう油に似たものであったことからさらなるアレンジを生んだとも言われています。日本のウスターソースは果物と野菜を主原料に各種スパイスを加えて濃縮・熟成されるといった、独自の発展を遂げるまでになりました。
ウスターソースの種類
食の西洋化の流れもあって、ウスターソースは日本に定着するまでとなりましたが、さらに独自の発展を遂げることになります。もともとはサラッとした粘度の低いウスターソースが主流だったものが、とろみのある中濃ソース、濃厚(特濃)ソースの登場や、その派生系であるフライにかける用として特化したとんかつソースの登場で、人気が高まり、各家庭に常備される調味料になりました。
もともと同じ製法で作られたものを粘性によって分類されるウスター・中濃・濃厚の3種類に加え、フライに特化したとんかつソース、お好み焼きに特化したお好みソース、やきそばソース、たこやきソースという風に、特定の料理向けの専用ソースが登場し、更に地方による味の好みなども加わって地域性豊かな調味料にまで成長していきました。
ウスターソースの利用法と保存法
洋風しょう油として登場したことで、調理用としても流用しやすいウスターソースは、いろいろな方法で使われるようになりました。当初は卓上用のかけ専用のソースとして人気が出ましたが、やきそばやお好み焼きのように調理過程で用いたり、煮込み料理やカレーなどに隠し味として加えてコクと旨味をプラスしたり、マヨネーズと混ぜてディップのように用いたりと、さまざまなアレンジが考案されるまでになりました。
ウスターソースは未開封の状態であれば、常温でも長期保存可能な調味料です。開栓後は必ず冷蔵庫で保管し、なるべく早く使い切りましょう。特にソフトチューブタイプ容器のソースの場合は、チューブ口部分をキレイにした状態で冷蔵保存すると、美味しさを保ちやすくなります。
