常温で液体の脂肪油
常温の状態で液体状である油のことを脂肪油といいます。食用とされる脂肪油は植物の種子を原料にしたものがほとんどで、さまざまな種類があります。日本では消費量が多い脂肪油は、サラダ油、コーン油、大豆油、ゴマ油、菜種油、オリーブ油ですが、近年の食の多様化によって、海外産の珍しい食用油も多く見受けられるようになりました。動物性の原料では、魚の油を原料としたものが脂肪油とされ、鯨油や鮫油、肝油などがあります。魚油の類いは食用は可能なものの、それ単体で用いるよりも、他の食品に加工されたものを食する傾向が強いようです。もともと日本人は魚を常食していますので、魚の油のみを抽出したものを頂くよりも、魚を丸ごと頂く場合が多いため、あまり知られていません。また魚油に関しては、そのまま活用するよりも、缶詰や惣菜でそのまま摂取できるような処理を行っていたり、加工食品などに効果的に添加されていたりすることも多いので、それを上手に食卓に取り入れることの方が圧倒的に多いようです。
さまざまな植物性油
炒め物や揚げ物では原料の一つとして、サラダやソース等で用いる際は調味料のように用いられる植物性油ですが、これまでは加熱に強いものや酸化しにくいものといったことが油選択の理由となっていましたが、近年は健康志向から油脂成分の他の含有栄養素にこだわって油を選択する方が増えているようです。たとえば、摂っても脂肪になりにくいと言われる不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸化、ドコサヘキサエン酸などが豊富に含まれている方が、含まれていない油よりも健康的とされ、商品としても人気が高いようです。油そのものを頂く可能性のある料理であるならば、材料として用いる油が健康成分があるとか上質のものである方が良いという考え方のもとで、これらの製品を常用する傾向が増えています。
ほかにもゴマ油に含まれるセサミンであるとか、オリーブ油に含まれるオレオカンタールなど、油の品質や風味や香りなど以外にも着目して選択する方が増えています。調理方法によっては、加熱などをしないでそのまま頂くことも多い油の場合は、特にこの傾向は顕著になっているようです。
健康食品としても油は注目されているようで、あまり聞き慣れない名前の油や、主原料から油を想像しにくいもの(エゴマ油、しそ油)なども数多く登場しています。こういった油の場合は、日常用(炒め物、揚げ物など)に使用する油というよりも、ドレッシングやかけ油などでそのまま食用にも使えるものが選択されるようです。
油を楽しむ料理
また近年では摂取する量や用途をキチンと守れば、油を用いても健康的な生活を送れるという考え方の人が増えています。肥満などの健康被害を気にしすぎて、過剰に制限したりするよりも、日常使いの油とサラダのドレッシングやソースに用いる油を厳選し、上手に食事に取り入れる方がストレスフリーの食生活になるという結論からだと思われます。
