料理に深みを出す名脇役

料理に用いるお酒の総称を「料理酒」といいます。日本では主に日本酒が用いられ、飲用には向かない、不可飲処置を施された料理専用のお酒のことになります。もともと不可飲処置は種類を廃棄する際に行われるもので、「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達」で定められているものですが、この処置を行うことで酒税の対象から外れるため、一般の商店(種類販売免許を持たない店)でも購入することが可能になっています。

料理や下拵えなどに酒を用いることで、肉や魚の臭みを消したり、素材を柔らかくしたり、味が染み込みやすくなったりします。またチャーハンや焼きそばなどの炒め物にも酒をふりかけることで、油でベトベトしない、パラッとした仕上りになるために、上手に活用することで、料理の仕上りに差をつけやすい調味料でもあります。

酒を用いる料理

食事のお供に飲用される以外にも、料理の風味づけや、臭み消しなどで酒は用いられます。日本料理の場合は、下拵えや味付けに用いたり、仕上げに用いたりと料理によって用途はさまざまです。飲用するお酒に合わせた料理法や種類にこだわる人も多く、特にフランス料理などでは、ワインと料理の相性を意識した組み合わせ(マリアージュ)で用いることも多いです。

肉や魚に下味をつけるために揉み込んだり、ふりかけたりすることで、臭みを取り、旨味を引き出すこともできます。煮物などで用いる場合は、素材に味が染み込みやすくなることや、旨味を増してくれること、煮崩れを防止するなどの効果があります。炒め物の場合は風味を楽しむ以外にも、油でベトつかない質感に仕上げてくれます。料理によって使うタイミングや文量などが異なるため、効果的に活用できるようにしたい調味料でもあります。

お菓子やパン、漬け物などでも用いられますが、この場合はアルコール分をわざと残して、その風味を楽しむ傾向が強くなります。お子さんやお酒が苦手な人向けにはその活用方法に配慮する必要はありますが、基本的に加熱処理をした場合は、アルコール分は飛んでしまうため、上手に使い分けましょう。

酒の保存法

未開封のものであれば、アルコール分が高いものであるほど長期保存が可能になります。料理用のお酒も比較的高いアルコール分を持つため、冷暗所に保管しておけば長期保存可能です。開栓後は冷暗所で保管します。お酒の種類に応じて冷蔵庫での保管も良いでしょう。開栓後は風味が徐々に失われるため、保存方法に注意した上で、なるべく早く使い切ることをオススメします。

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